悪魔殺し

空想劇団の特別公演です。

悪魔が存在する世界のお話。
悪魔と呼ばれる存在は、平穏に暮らしたい現代でも人間には嫌われていました。

登場人物

  • あくま
    悪魔
本編補足説明など(ネタバレの可能性有り)

【天使と悪魔という生物の話】
天使と呼ばれる存在と、悪魔と呼ばれる存在は実は全く同じ生物で、人間で言うと性別が違う程度のものです。
昔に人間が容姿や性質から別の生物だと思い、それぞれの容姿から勝手に名付けたものなので、彼らは実際は天使でもなければ悪魔でもないです。そして未だによくわかってない生物です。


【この世界線の過去と未来の話】
天使と悪魔は元々は共存していましたが、人間と同じく悪魔の方が体型や力量が有利であり、また悪魔は人間の血肉を喰らうと力を増すということもあり、天使は "祈り" で悪魔の力を抑えることが出来るように進化しました。といっても、「悪魔殺し」で発揮した程の力はなく、当時は悪魔を少し抑える程度のものでした。後述しますが、それは天使が強くなったのではなく、悪魔が力を持たなくなったことが原因です。
悪魔も、元から無闇矢鱈と人間を襲うことはしていなかったのですが、人間による化学や技術の発達により、悪魔は余計に人間を襲うことはなくなりました。むしろ、生き抜くために人間の中に潜み同じように生活をする選択をした悪魔が大半です。そうしているうちに、悪魔はどんどん力を弱めていきました。また、天使と悪魔自身も、お互いが同じ生物であるという認識を忘れていきます。
ですがそれから月日が経っても、人間の「悪魔は人間を襲うもの」という認識は変わらず、そのうちに人間は、悪魔から身を守るために天使を "利用" するようになりました。天使は物理的にも力が強いわけでもないので、様々な技術を持っている人間に逆らうことはしませんでした。

そうしてしばらくして「天使狩り」と「悪魔殺し」の時代になります。
本編時点でも人間は、天使と悪魔がどのような生物なのかはずっとわからないままでした。ですが技術の進歩により、結論から言うと他の生物と同じように天使と悪魔を解剖をして知識を得ることになります。人間はそれを "研究" と言っています。
天使と悪魔は、呼吸を止めたり、首と胴体を切り離すなど、物理的にどうにかしないと死ぬことは出来ないことはわかっていたため、人間は "捕らえた悪魔" と、 "救出した天使" を生きたまま解剖することにしました。2人は衰弱しきっていて、また抵抗もできないので、天使に関しては「仕方なく」解剖に踏み切ったそうです。ちなみに、天使は意識が戻ったり失ったりを繰り返していますが、悪魔はずっと意識はある状態です。2人は別に感覚が無くなっているわけではないので……(察して)。
そうして判明してしまったたのが、 "天使と悪魔は同じ生物" であるということ、天使と悪魔は言ってしまえば性別が違う、程度しか差はなく、何も違わないということです。
それを知ってしまった人間は、その当時街を護っていた天使(天使狩り本編で最後に出てきた天使)に対して、「騙していたのか」「お前も悪魔なのか」などという対応をとりますが、天使はそんなこと全く知りません。

それより後にこの世界線がどうなったのかはわかりません。